むらさきいもラテ

140文字では足りなくなったら書きに来る場所

コロナ禍を生きるヲタク。

ちょっとやそっとじゃ揺るがないと思っていた強い思いも心も、本人すら思いもよらない折れ方をするんだと知ったので、これはきちんと自分の中で整理をしようと書き留めておくことにします。

 

 

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STORY 2020のツアーがついに開催されるとなって、わたしは自分が行ける範囲の横浜アリーナ一択で申し込みをした。

 

いつもなら一緒に行く友達は仕事柄もあって不参加。久しぶりに全くのひとりでとなった。

 

でも、コロナ禍において収容人数は減らされていて、そこに関東一円の申込みが殺到するとなると、正直倍率を考えるだけで気が遠くなる。

 

それでも、今回はいろいろな事情で申込みができないファンを考慮して、最終公演が生配信となる。もし落選となったら生配信があるし…と少しは気を楽にしていた。

 

 

 

 

………つもりだった。

 

 

 

 

当落当日。

わたしには、一通の落選メールしか来なかった。

 

NEWSに会えない…………

ひと目も会えない…………

その事実に、自分でも驚くぐらいに心が折れた。

生配信があるから〜なんて思ってた心が、バキッとすごい音で、一瞬にして折れた。

 

最後にこの目でNEWSを見たのは、慶ちゃんを見たのは、約2年前の2019年、WORLDISTA。

2年会えないまま、さらに会えない………。

 

行くはずだったSTORYが延期になり、自筆のメッセージを受け取るたびに、でもきっと会えるから…乗り越えたら会えるから、と言い聞かせてきた。

 

念願の地元・新潟公演が中止となったときも、きっとまた新潟でNEWSに会えるから、と。

 

結局全日程が完全に中止となってしまい、払戻票を手にしたが返金に行けなかった。手にしたチケットを返してしまうような気がして、行けないままだった。

 

期限ギリギリに郵便局の窓口で返金して、それはそのままコンサート用の預金に戻した。

次のときのために、STORYが開催されるときのために、と。返してしまったチケット、また手にするときのために、と。

 

配信はやむを得ず中止になってしまったけれど、きっとこのままでは終わらないから、と心の支えにし続けていたのが、NEWS、STORYだった。

 

この一年、コロナ禍のなかでいろんな感情と戦ってきた。耐えてきた。NEWSのこと、仕事のこと、生活のこと。

今まで経験したことのない日常は、常にどこか気を張っていて、気持ちが揺れて、疲弊していた。

それでも、耐えて頑張っていた。頑張れた。

きっとこの先に、楽しみがあるはずと思って、乗り越えたら会いたかった人たちに笑顔で会えると信じて。

 

自分でも自覚がないくらい疲れていたし、ストレスはまぁまぁに溜まっていたんだと思う。

 

落選と分かった瞬間。

NEWSに会うために、会える日が来ると信じて、耐えてきた1年なんだったんだ?と思った途端、言いようのない疲れがドッとのしかかってきた。

 

今までも何度も「チケットをお取りできませんでした」はあった。幾度となく経験してきた落選だけど、こんなに全身に疲れが来ると思わなかった。

 

初めての感覚だった。

 

スッと頭が冷めていく感じがして、NEWSのことが、大好きな慶ちゃんのことが、考えられなくなった。

 

一度は手にして、楽しみにしていたSTORYのチケットが、またきっと手にすると信じて泣く泣く返したチケットが、わたしには用意されなかった。

 

その事実が、コロナ禍で必死にもがいていたわたしには思いのほか強烈な一撃になった。

 

これ以上何かを考えると、自分の感情と心がおかしくなると思ったから、まずは当落でざわつくTwitterから離れた。とにかく休もうと、NEWSから、STORYから離れた。

 

張り詰めていた気持ちの糸が、プツンと音を立てて切れたのが分かったから、まずは自分の心を守るために離れたほうがいいと思った。

 

その判断がギリギリだった。

 

わたしは毎日会社に行かなきゃいけないし、仕事しなきゃいけないし、まだコロナは収束していないんだから気をつけて生活しなきゃいけない。

 

その時感じたのは「緊張感の続く生活、それなりに適応しながら過ごしてきた1年と思ったけれど、自分が思っている以上に心身ともに疲弊していた」「自分が思っている以上に、NEWSに会える日が来ると信じてそれを拠り所にしていた」ということだった。

 

コロナ禍で暮らすということ、未曾有のこの日々は、思っている以上に、自身で感じている以上に、ストレスが溜まっている。

 

そして、いつもならばなんとか立ち上がれるようなことにも、気持ちを切り替えられるようなことも、思いがけないくらいにダメージを受ける。それがまた新たなストレスにもなる。

 

今までではなんとか耐えられたことでも、思いがけない一撃になってしまって、ピンッと張った糸を切ってしまう。

 

これは今回の当落に限ったことじゃなくて、みんなこのコロナ禍の日々に何かしらピンッと糸を張りながら暮らしていて、でもそれが1年以上も続いていると糸を張っている生活に慣れてしまって積もっているストレスを忘れてしまっている。

 

コロナ禍でコロナに慣れてしまうことも怖いけれど、我慢し続け、耐えてきていることで積もっているストレスに慣れてしまうことも怖いと思った。

 

今まででちょっとやそっとじゃ微塵も揺らがなかった自分のNEWSへの気持ちが、慶ちゃんへの気持ちがグラッと揺らいだのだ。

好きな気持ちが迷子になりかけた。

 

今、少し気持ちを落ち着けて、自分の身に起きたことを文章にすることで、迷子になった気持ちはちゃんと戻ってきた。

 

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これはわたしがたまたま今回の当落で陥った出来事だったけれど、きっと同じようにストレスに慣れてしまって気づいていない人もいるんじゃないかな?と思って書いておくことにしました。

 

 

STORYは、お友だちが声をかけてくれて、NEWSに会えることになりました。

ほかにも、他の会場に声かけてくれたお友だちもいた。

気にかけてくれて、声をかけてくれて、本当に本当にありがとうございます。

 

緊急事態宣言が延長されると、この先どうなるかはまた分からないけれど、ようやく漕ぎ着けたSTORY、無事幕が上がり、完走できますように。

 

そして、1日も早く、

コロナが収束する日が来ますように。